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岸田國士による戯曲集『チロルの秋』の複刻版。収録作品は下記。
・紙風船
・ぶらんこ
・命を弄ぶ男ふたり
・軌道
・チロルの秋
・古い玩具
岸田はパリにおいてコポーのビュー=コロンビエ座で演劇を学びます。それまで日本では北欧、ドイツ、ロシアの暗い外国近代劇が主流でしたが、そこにフランス仕込みの言葉と心理の動きをみずみずしく描く演劇を持ち込みました。岸田の戯曲論の根底にある「生命の韻律美」に満ちた戯曲はまさに新風を巻き起こしました。
代表作であり表題作「チロルの秋」は、晩秋のチロル(オーストリア西部からイタリア北部にわたる地方)を舞台にした戯曲。山中のホテルで出会った男女の会話で成り立つ一幕ものです。明日には別々の場所へと旅立つ予定の二人が語り合ううちに、愛の芽生えを感じ、そしてその愛を諦めるまでが描かれています。デビュー作となった「古い玩具」、会話劇が魅力的な「ぶらんこ」「紙風船」等、岸田國士の初期戯曲が収録された一冊です。
■商品詳細
タイトル :チロルの秋(第一書房版)
著者 :岸田國士
編集発行 :日本近代文学館
初版発行 :大正14年9月10日 印刷納本
大正14年9月12日 第1刷発行
大正15年9月10日 第2刷発行
昭和2年6月15日 第3刷発行
複刻版発行 :昭和44年9月
サイズ :約135×195mm
付属品 :輸送用保護函
状態 :経年のスレ・ヤケ・シミあり
※ご注文の前後によっては売り切れが生じる可能性があります。ご了承ください。