








SOLD OUT
フランスの作家、ジュール・ヴェルヌによる「Le tour du monde en quatre-vingt jours(Around the World in eighty Days)」を川島忠之助が日本語翻訳した『新説 八十日間世界一周』の複刻版。
前編は明治11年、後編は明治13年の刊行。フランス語原典の作品が日本語に翻訳されて出版された初めての作品でした。この作品の発表を契機にヴェルヌ作品が次々と翻訳、刊行されますが、ほとんどが英訳されたものをさらに日本語に翻訳した重訳だったことも含め、フランス語作品を原典から翻訳し日本に紹介した意味は非常に大きなものでした。
翻訳者・川島忠之助は作家・翻訳家というよりは通訳およびビジネスマンとしてのキャリアが主だった人物。『新説 八十日間世界一周』出版後50年経ってから木村毅、柳田泉らによって再発見されるまで、日本で最初期の翻訳小説である本作の訳者であることもほとんど知られていなかったようです。幼少期に漢学に親しんだこともあり、本作でもその素養があらわれており、ヴェルヌの簡素な記録書風の文体が古風な美文調に翻訳されています。
■商品詳細
タイトル :新説 八十日間世界一周 前編・後編(全二冊)
(自家版)
訳者 :川島忠之助
編集発行 :日本近代文学館
初版発行 :明治11年5月31日 版権免許(前編)
明治13年6月24日 出板御届(後編)
復刻版発行 :昭和59年11月20日印刷
昭和59年12月1日発行
(初刷)
サイズ :約130×195mm
付属品 :輸送用保護箱
状態 :経年のスレ・ヤケ・シミあり
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