





徳冨蘆花による長編小説「不如帰」単行本初版の複刻版。
初出は蘆花の兄・徳富蘇峰が主宰する民友社の機関紙「国民新聞」で、明治31年11月から32年5月まで途中休載を挟みながら連載されています。単行本は明治33年1月の刊行。連載終了後、単行本刊行にあたり盧花は7ヶ月かけ大幅に改稿を加えているそう。その改稿のおかげか、連載中はあまり評判は高くなかった「不如帰」は、単行本が発売されるやいなや好評を呼び、爆発的にヒット、初版10年後には第100版が刊行されています。
内容は陸軍大将大山巌の長女をモデルとした主人公・浪子と海軍少尉川島武男の結婚生活、またその破断に至る悲劇を描いたもの。「不如帰」連載開始以前から「読売新聞」で連載され好評をはくしていた「金色夜叉」と並び、明治30年ごろに人気を得た「家庭小説」の代表的作品です。
小説としての人気も高い一方、新派劇の代表的演目としても好評を呼び、現在に至るまで繰り返し上演されています。
■商品詳細
タイトル :不如帰(民友社版)
著者 :徳冨蘆花
編集発行 :日本近代文学館
初版発行 :明治33年1月12日 印刷
明治33年1月15日 出版
復刻版発行 :昭和59年11月20日印刷
昭和59年12月1日発行
(初刷)
サイズ :約130×190mm
付属品 :輸送用保護箱
状態 :経年のスレ・ヤケ・シミあり
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