













SOLD OUT
『即興詩人』はデンマークの作家で、「人魚姫」や「マッチ売りの少女」等の童話作品でも知られる作家・アンデルセンの長編小説(Improvisatoren)。原著は1835年にコペンハーゲンで予約出版の形で刊行されています。本書はデンマーク語原本からドイツ語に訳されたレクラム文庫をもとに森鴎外が日本語訳したもの。明治35年に春陽堂から刊行された初版を複刻しています。
内容は、イタリアの貧しい孤児の即興詩人アントニオの、その遍歴の旅と美しい友情、恋愛、数奇な運命を描いたもの。旅行で訪れ、その美しさに魅せられたイタリアの自然を背景としてアンデルセン自身の体験をもとに書かれたそう。アンデルセンが作家としての地位を確立した世界的名作とされています。
鴎外訳「即興詩人」は、漢語や雅語を自在に駆使した文体がみずみずしい浪漫的抒情をたたえ、原作以上の香気をもつと評されている名訳。この鴎外訳『即興詩人』はたちまち明治・大正期の青年を熱狂させ、『即興詩人』を持参してイタリア各地を巡礼遍歴する文学者・学者が続出したのだとか。
■商品詳細
タイトル :即興詩人 上・下(全二冊)(春陽堂版)
訳者 :森鴎外
編集発行 :日本近代文学館
初版発行 :明治35年8月29日 印刷
明治35年9月1日 出版
復刻版発行 :昭和59年11月20日印刷
昭和59年12月1日発行
(初刷)
サイズ :約160×230mm
付属品 :カバー、輸送用保護箱
状態 :経年のスレ・ヤケ・シミあり
※ご注文の前後によっては売り切れが生じる可能性があります。ご了承ください。