






1909(明治42)年に、柳田國男が遠野の住人であった佐々木喜善(きぜん)から聞いた話をまとめ、翌1910年刊行した「遠野物語」。こちらはその複刻版です。現在の岩手県遠野市に伝わる昔話、伝説、世間話が119節にわたり記録されています。のちの柳田民俗学に発展する可能性を含む初期聞書きの一つとして数えられている『遠野物語』は日本の民俗学の先駆け的存在として現在も読み継がれている名著です。
序文によると佐々木喜善が語った内容を「一字一句も加減せず感じたるままを書きたり」とありますが、洗練された表現、文体から柳田個人の文学作品としてみられることも。柳田は松岡國男の筆名で藤村・独歩・花袋らとともに新体詩人として活動していましたが、そんな詩人・國男が垣間見られる文学作品として楽しめるのも本作の見どころの一つです。
■商品詳細
タイトル :遠野物語(聚精堂版)
著者 :柳田國男
編集発行 :日本近代文学館
初版発行 :明治43年6月11日 印刷
明治43年6月14日 出版
復刻版発行 :昭和59年11月20日印刷
昭和59年12月1日発行
(初刷)
サイズ :約160×235mm
付属品 :輸送用保護箱
状態 :経年のスレ・ヤケ・シミあり
アンカット(未カット)
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