SOLD OUT
立原道造の第一詩集『萱草に寄す』の複刻版。『萱草に寄す』は立原道造が生前に刊行した二冊の自選詩集のうちの一冊であり、「風信子叢書刊行所」と名付けた日本橋の自宅から、その叢書の第一集として私家版で刊行されました。「古い師友と日ごろ敬愛する少い知り人とにだけ配った」(「四季」昭和12年7月号より)と自身で語っているように活字印刷ではありながら特製版は11部、並製版100部という僅かな数しか刊行されませんでした。
刊行部数の少なさも驚きですが、このほかにも他の詩集には見られない特徴がいくつかあります。立原自身がデザインした楽譜を模した装丁、"SONATINE NO.1"「夏花の歌」"SONATINE NO.2"という楽曲を模した部立て、1ページに1編の詩を収め各ページの裏面は白紙のまま残す、等、オリジナリティに溢れる構成も特徴の一つです。また、収録された詩はたった10編という一冊の詩集としては驚くほど少ないこともまた特徴の一つと言えるでしょう。昭和10年から『萱草に寄す』刊行の昭和12年初頭にかけて立原は50編以上の詩を作っていることからも、たった10編しか収録しなかったというのはかなりの精選が行われたようです。
内容としては、立原自身の恋愛体験を背景に出会いと別れという主題が繊細な詩語によってつづられています。永続しない愛の世界への追憶と、寂寥感、生への不安とが音楽的に構成した独自な十四行詩型(ソネット)に表現されています。
■商品詳細
タイトル :萱草に寄す(風信子叢書刊行所版)
訳者 :立原道造
編集発行 :日本近代文学館
初版発行 :昭和12年5月1日 印刷
昭和12年5月12日 出版
復刻版発行 :昭和55年3月20日印刷
昭和55年4月1日発行
(初刷)
サイズ :約225×305mm
付属品 :輸送用保護箱
状態 :経年のスレ・ヤケ・シミあり
※ご注文の前後によっては売り切れが生じる可能性があります。ご了承ください。