上野葉子の作品全集全二巻揃。
上野葉子は明治・大正期に活躍した評論家。教師として働く傍ら、雑誌「青鞜」に「痛みと芸術と」を寄稿。以降、「“人形の家”より女性問題へ」「進化上より見たる男女」など、数々の女性論を発表し、「青鞜」の中でも突出した女性解放理論家として知られています。葉はるかの筆名で長編小説「雑音の中より」を発表するなど、小説家としての一面もありました。
体制批判の態度で執筆を続けていた葉子ですが、42歳という若さで昭和2年に没。その死の翌年、夫の手によってこの全集が自費出版されており、本書奥付には編者として夫・上野七夫の名が著者・上野葉子に並んで掲載されています。編者である夫の序文によれば「表装は暗黒の運命の裏に熱烈な愛其ままの血潮が流れていた故人の短い生涯を表徴したい意味も含ませて私の貧しい然し心からの贈りものである」とあります。黒い表紙に赤い見返し、角を落とした珍しい形という独特のブックデザインは、夫から妻への「贈りもの」だったようです。葉子の夫は海軍士官だったそうですが、このブックデザインのエピソードや全集出版にあたり夫の上野七夫が書いた長い序文、葉子の詳細な経歴から妻であった葉子の活動に理解と敬意があったことがうかがえます。
巻頭に与謝野晶子、寛ら同時代の作家からの数多くの寄稿文が、本文にはおおよそ新しい順に葉子の作品が収録されています。また、評論や創作作品の他、晩年の病中雑記、病床の世話をした看護師による病床日誌も収録されています。
■商品詳細
タイトル :葉子全集 第一巻
著者 :上野葉子
編者 :上野七夫
発行年月日 :昭和3年11月25日 印刷
昭和3年11月28日 発行
サイズ :約130×190mm
付属品 :なし
状態 :経年のスレ・ヤケ・シミあり
タイトル :葉子全集 第二巻
著者 :上野葉子
編者 :上野七夫
発行年月日 :昭和3年11月20日 印刷
昭和3年11月24日 発行
サイズ :約130×190mm
付属品 :なし
状態 :経年のスレ・ヤケ・シミあり
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