湯浅半月の詩集『十二の石塚』の復刻版です。湯浅半月とは聖書学者として知られた湯浅吉郎のこと。この『十二の石塚』は全編688行からなる一大長編叙事詩なのですが、驚くのは、湯浅がこの長大な詩を同志社英学校神学科の卒業式の席上で朗読して発表したことです。卒業式で卒業生が688行の自作の詩を朗読したら、普通に驚きますね。
日本で最初の新体詩集『新体詩抄』が発表されたのが明治15年、この『十二の石塚』はそのわずか3年後の明治18年の発表です。日本における近代詩の確立としてあげられる島崎藤村『若菜集』(明治30年)の10年以上前に発表された本作は、日本近代文学史で最初の個人詩集であり、日本における詩作の先駆的存在でもあります。
内容は、同郷の新島襄(にいじま じょう/キリスト教の教育者)の影響を受けて兄とともにキリスト教の洗礼を受け、その後、同志社神学科を卒業した湯浅が旧約聖書の《ヨシュア記》から素材を取った叙事詩。5編で構成され、五七調の荘重で古典的風格を感じる作品です。
■商品詳細
タイトル :十二の石塚
著者 :湯淺吉郎(湯浅半月)(Yuasa Hangetsu)
編集発行 :日本近代文学館
初版発行 :明治18年9月12日印刷
昭和18年10月10日発行
復刻版発行 :昭和55年5月20日印刷
昭和55年6月1日発行
(第10刷)
サイズ :125×190㎜
付属品 :輸送用保護箱
状態 :経年のスレ・ヤケ・シミあり
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