SOLD OUT
「路傍の石」は山本有三の長編小説。第一部は1937年(昭和12)1月から6月まで『朝日新聞』にて連載。その改稿『新篇(しんぺん)路傍の石』を翌年から『主婦之友』に連載しましたが、40年7月、軍部の圧力により中絶を余儀なくされ、未完のまま翌41年岩波書店より『新篇 路傍の石』が刊行されました。こちらはその岩波書店版の復刻。
貧しいがひたむきで向学心の強い愛川吾一が主人公。山本は当時ドイツで流行した教養小説の影響を受けたとされており、本作はそんな影響が垣間見える1人の少年の成長の過程をたどった教養小説です。作者の自伝的な要素ももつ作品とも言われていますが、本人はそれを否定しており、実際、細部において山本の生き方とは異なる部分も多いです。
なお、こちらの岩波書店版には山本に師事していた吉田甲子太郎によるあとがきが添えられています。山本に代わってこの単行本刊行に関する一切を引き受けた、という冒頭を置き、この「路傍の石」の第一部に山本が満足していなかったこと、改稿として進めていた「新篇 路傍の石」が未完のまま単行本化された経緯などについて述べています。『路傍の石』自体のストーリーも楽しみながら、この書籍が出版されるまでのストーリーも同時に味わえる一冊です。
■商品詳細
タイトル :路傍の石
著者 :山本有三
編集発行 :日本近代文学館
初版発行 :昭和16年7月25日印刷
昭和16年8月1日発行
復刻版発行 :昭和59年 2月20日印刷
昭和59年3月1日発行
サイズ :約130×180㎜ ソフトカバー
ISBN :
状態 :経年のスレ・ヤケ・シミあり
※ご注文の前後によっては売り切れが生じる可能性があります。ご了承ください。