土井晩翠の第一詩集『天地有情』の複刻版。初版は1899年(明治32年)に博文館から刊行されており、奥付の著者名は本名の土井林吉となっています。
41篇の詩のほか、巻頭に序、例言、巻末にはカーライル、シェリー、ジョルジュ・サンド、エマソン、ユゴーの詩論、詩人論の翻訳が収録されています。収録された詩は大きく分類すると純粋抒情詩、思想的抒情詩、史詩・譚詩の三種。特に思想的抒情詩に比重が大きく、明治浪漫主義に影響を与えた一方、史詩・譚詩こそ晩翠の残した作品の中でも傑出したものであると見る向きもあり、諸葛孔明の尽忠と悲運をうたった「星落秋風五丈原(ほしおつしゅうふうごじょうげん)」などが知られています。
明治期を代表する詩人として島崎藤村と並び称される土井晩翠。藤村も晩翠も仙台に居を置き、詩作をしたことがあることや、藤村の詩が和語を駆使した抒情詩であったのに対し、晩翠の詩は漢語を用い歴史や英雄の姿を展開した叙事詩であったこと等、二人が並べて語られることは多いようです。
■商品詳細
タイトル :天地有情(博文館版)
著者 :土井晩翠
編集発行 :日本近代文学館
初版発行 :明治32年4月4日印刷
明治32年4月7日出版
復刻版発行 :昭和43年12月
サイズ :約140×210mm
付属品 :輸送用保護箱
状態 :経年のスレ・ヤケ・シミあり
※ご注文の前後によっては売り切れが生じる可能性があります。ご了承ください。