若山牧水の第三歌集『別離』の複刻版。初版は明治43年に東雲堂書店から刊行されています。
牧水は明治41年、24歳で早稲田大学を卒業し、すぐに第一歌集『海の声』を自費出版。第二歌集『獨り歌へる』を明治43年に刊行。これら二歌集の作品に新作を加えて刊行したのがこの第三歌集『別離』でした。この歌集をもって、牧水は歌人として地位を固め、前田夕暮とともに歌壇に「牧水・夕暮時代」を築くことになりました。
自序にあるように二十歳ごろから読んだ歌から一千首(実際の収録数は一千四首)を抜き、一巻にまとめて『別離』と名づけたのが本書だそう。若い恋愛を歌った作品の多い『海の声』、その恋愛の破綻や大学卒業後、就職か文学者を志すかで苦悩する様子を歌った『獨り歌へる』、これら苦悩多き青春との訣別=『別離』を記念した一冊という意味があったのかもしれません。のち自然主義的傾向を深める牧水ですが、本書まではどちらかというと浪漫的な雰囲気を感じさせる作品が多いのが特徴です。
装丁は石井柏亭によるもの。
■商品詳細
タイトル :別離(東雲堂書店版)
著者 :若山牧水
編集発行 :日本近代文学館
初版発行 :明治43年4月5日印刷
明治43年4月10日発行
復刻版発行 :昭和43年9月
サイズ :約105×150mm
付属品 :輸送用保護函
状態 :経年のスレ・ヤケ・シミあり
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