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里見弴の第一創作集『善心悪心』の複刻版。初版は大正5年に春陽堂から刊行されています。収録作品は下記10篇。
・河豚
・勝負
・母と子
・箱根行
・俄あれ
・ (書店員注:表題なし)
・晩い初恋
・夏絵
・嫂の死
・善心悪心
本書刊行時、里見弴は28歳。いずれも大正になってからの作であるため20代後半の作品です。有島武郎、有島生馬を兄に持つ里見弴はこの兄たち、及び兄の友人である志賀直哉からの影響を大きく受けながら雑誌「白樺」に参加。その後、「白樺」の仲間たち特に志賀との「友達耽溺」から脱却を図り、また、遊女との恋愛の破綻も機に、家出同然で大阪へ移住。そこで芸者の女性と出会い、実家の反対を押し切り結婚します。この志賀の影響からの脱却や恋愛の破綻、そして新たな恋と結婚等を私小説的に描いた作品群、いわゆる「昌造もの」がこの『善心悪心』に収録されています。
外函のデザインは兄・有島生馬によるもの。本体装丁は里見弴自身によるものです。巻頭には里見弴が至った「まごころ哲学」へ大きく影響を及ぼしたとされる祖母に宛てた献辞が添えられています。
■商品詳細
タイトル :善心悪心(春陽堂版)
著者 :里見弴
編集発行 :日本近代文学館
初版発行 :大正5年11月12日印刷
大正5年11月15日発行
復刻版発行 :昭和44年4月
サイズ :約105×160mm
付属品 :函、輸送用保護箱
状態 :経年のスレ・ヤケ・シミあり
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