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井伏鱒二の第一作品集『夜ふけと梅の花』の複刻版。初版は昭和5年に新潮社から刊行されています。収録作品は下記。
・朽助のいる谷間
・炭鉱地帯病院
・山椒魚
・ジョセフと女子大学生
・埋憂記
・シグレ島叙景
・鯉
・生きたいという
・岬の風景
・遅い訪問
・寒山拾得
・うちあわせ
・夜ふけと梅の花
・屋根の上のサワン
・一ぴきの蜜蜂
井伏鱒二の代表作のひとつ「山椒魚」は学友たちとの同人誌「世紀」に「幽閉」という題で大正12年に発表されました。掲載されたのは8月刊行の創刊号でしたが、間も無く9月1日に関東大震災が発生。「山椒魚(幽閉)」掲載号はほとんど読まれないうちに灰となり、同人誌「世紀」も1号限りで廃刊。「山椒魚(幽閉)」が世間の目に留まったのは、紀伊国屋書店から刊行されていた「文芸都市」に再発表した昭和3年のことでした。「山椒魚」の再発表の前後に発表された「鯉」や「朽助のある谷間」などの講評を受け、第一作品集『夜ふけと梅の花』が新潮社の新興芸術派叢書の一冊として刊行されます。このとき、井伏鱒二は32歳でした。
作家として立つまで長い期間を要した井伏の初期作品群には、その青春の孤独感、鬱屈感、漠然とした不安感がよく現れています。そこにチェーホフやゴーゴリからの影響としてペーソスのあるユーモアや、ヒューマニスティックな風刺が加わり、新進作家でありながら老成をも感じさせる独自の作風がみられるのが特徴です。
■商品詳細
タイトル :夜ふけと梅の花(新潮社版)
編輯者 :井伏鱒二
刊行 :日本近代文学館
編集 :名著復刻全集編集委員会
総発売元 :株式会社ほるぷ
初版発行 :昭和5年4月1日 印刷
昭和5年4月3日 発行
復刻版発行 :昭和44年9月
サイズ :約125×180mm
付属品 :輸送用保護箱
状態 :経年のスレ・ヤケ・シミあり
※ご注文の前後によっては売り切れが生じる可能性があります。ご了承ください。