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「硝子戸の中」は大正4年1月から大正5年2月まで「朝日新聞」に連載されました。その後、大正5年3月に単行本『硝子戸の中』が岩波書店から刊行され、こちらはその復刻版です。
「硝子戸の中」は漱石が、終日書斎の硝子戸の中に坐し、頭の動くまま気分の変るまま、静かに人生と社会を語った随想集。時折、硝子戸の"内"に出入りする人物がまた珍妙な人々ばかり。そんな登場人物や、彼らが持ち込む出来事について、漱石らしい、少し斜に構えながらも慈しむような眼差しでエッセイにつづっています。自身の過去を回想した文章も多く、作家漱石について知るにも適した一冊といえるでしょう。
漱石は、「硝子戸の中」の連載直前には「こころ」を連載していました。この「こころ」は岩波書店が創業し初めて出版した本として単行本化されます。この単行本『こころ』は漱石による自装であったことは有名です。そして、本書『硝子戸の中』はこの『こころ』に次いで岩波書店から刊行された二冊目の本にあたり、やはりこちらも漱石自身による自装。三六版とコンパクトなサイズ感、天金、函付と、美しくまた可憐なデザインが魅力的な一冊。漱石はデザインセンスも高かったことがうかがえます。
■商品詳細
タイトル :硝子戸の中(岩波書店版)
(名著復刻 漱石文学館)
著者 :夏目漱石
初版発行 :大正4年3月25日印刷
大正4年3月28日発行
復刻版発行 :昭和54年7月20日印刷
昭和54年8月1日発行
(第3刷)
サイズ :約105×175mm ハードカバー
付属品 :函、輸送用保護函
状態 :経年のスレ・ヤケ・シミあり
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