伊藤整の第一詩集『雪明りの路』の復刻版。詩人・百田宗二の主宰する「椎の木」の同人だった伊藤は、この百田の椎の木社から自費出版という形で本書を刊行しています。刊行時、伊藤は21歳でした。詩人として出発した伊藤はその後、「鳴海仙吉」や「変容」等の小説、「チャタレー夫人の恋人」等の翻訳、「新心理主義文学」や「小説の方法」等の評論集と活躍の幅を広げます。そんな多岐にわたって活躍した伊藤の文学的出発点としても重要な一冊がこの『雪明りの路』と言えるでしょう。
本書には詩篇116篇が収録されており、上述の通り20歳ごろまでの非常に若い時期に作られた作品が収録されています。伊藤が育った北海道の激しく変化する風土を背景に、その日常生活を純粋に結晶したみずみずしい詩風が特徴。通学列車の中で知り合った少女たちへの思いや恋愛、別れから生まれた作品も多く、甘酸っぱい青い恋にキュンとさせられます。
装丁は自費出版らしく非常に簡素ではありますが、北国の雪景色と若い日々の純朴さを感じさせる素朴な真っ白、というのが詩集全体を表しているようでとても魅力的です。
■商品詳細
タイトル :雪明りの路(椎の木社版)
著者 :伊藤整 ( Itō Sei )
編集発行 :日本近代文学館
初版発行 :大正15年11月25日印刷
大正15年12月1日発行
復刻版発行 :昭和55年5月20日印刷
昭和55年6月1日発行
(第10刷)
サイズ :約130×185mm
付属品 :輸送用保護箱
状態 :経年のスレ・ヤケ・シミあり
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