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いわゆる泡鳴五部作のうちの一つ『発展』の復刻版。泡鳴五部作は発表順に並べると『放浪』、『断橋』、『発展』、『毒薬を飲む女』、『憑き物』となりますが、ストーリーの時系列順に並べると『発展』、『毒薬を飲む女』、『放浪』、『断橋』、『憑き物』の順序となり、本書は五部作の内、第一章的存在となっています。
五部作全体の内容は、泡鳴が増田しも江(作中の清水お鳥)を妾としたことをきっかけとした家庭内の不和、また樺太でカニの缶詰事業に手を出し失敗、樺太、北海道を放浪したのち、東京へ戻るもお鳥に責められ札幌の遊郭で耽溺した挙句、お鳥と心中を企てるも死ねず、結局お鳥とは別れる、といった筋。『発展』は上記のうち、樺太行きを決意するまでを描いたもの。自己の実生活を奔放露骨な筆致で大胆かつ「半獣主義」の主張に基づいた作品といえるでしょう。
■商品詳細
タイトル :発展(実業之世界社版)
著者 :岩野泡鳴
編集発行 :日本近代文学館
初版発行 :明治45年6月28日印刷
明治45年7月1日発行
復刻版発行 :昭和49年8月20日印刷
昭和49年9月1日発行
(第5刷)
サイズ :約145×220mm
付属品 :カバー(写真1・2枚目)
輸送用保護箱(写真8枚目)
状態 :経年のスレ・ヤケ・シミあり
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