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夏目漱石の短編集『漾虚集』の復刻版。「猫」に続く漱石にとって2冊目の単行本でした。収録作品は下記7作品。
・倫敦塔
・カーライル博物館
・幻影の盾
・琴のそら音
・一夜
・薤露行
・趣味の遺伝
序文で「漾虚集とは新しい名の様であるが、集中の文は皆雑誌の上で、一度読者の眼に触れたるもののみである」と述べられている様に、それぞれ「ホトトギス」「学燈」「中央公論」「七人」「帝国文学」に掲載された作品です。実際に訪れたロンドン塔、カーライル博物館を題材にした巻頭2作品、アーサー王物語を題材とした「薤露行」など、イギリス留学中の経験をもとにした作品ばかりが並んでいます。
装丁は、一見、派手さこそありませんが藍色の布装に貼り付けられたほんのり光る繻子織の題箋が美しいデザイン。天金・アンカット、中をひらけば木版の挿画が随所に見られ、並々ならぬ力の入れよう。この瀟洒な一冊の装丁・挿画は中村不折、橋口五葉によるものです。漱石1冊目の単行本「猫」と同じタッグでした。出来栄えに漱石も大満足のようで、序文において「不折、五葉二氏の好意によつて此集も幸に余の思ふ様な体裁に出来上がつたのは、余の深く得する所である」と述べています。
■商品詳細
タイトル :漾虚集(大倉書店・服部書店版)
(名著復刻 漱石文学館)
著者 :夏目漱石
初版発行 :明治39年5月14日印刷
明治39年5月17日発行
復刻版発行 :昭和56年2月20日印刷
昭和56年3月1日発行
(第5刷)
サイズ :約160×225mm ハードカバー
付属品 :輸送用保護箱
状態 :経年のスレ・ヤケ・シミあり
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