志賀直哉による第一創作集『留女』の復刻版。収録作品は下記10作品。
・祖母の為に
・鳥尾の病気
・剃刀
・彼と六つ上の女
・老人
・襖
・母の死と新しい母
・クローディアスの日記
・正義派
・濁った頭
このうち「母の死と新しい母」「正義派」が北原白秋が中心となった雑誌『朱欒』に掲載され、他の作品はホームグラウンドである『白樺』に掲載されたものです。
扉には「最初の著書を祖母上に捧ぐ」という言葉、巻頭作品は「祖母の為に」、そして本書のタイトル「留女(るめ)」は祖母の名からとったものだそう。この初作品集を刊行した当時、志賀は父との不和を深め、この作品集の刊行を後押ししてくれた祖母との関係だけを心残りに家を出た頃。『何んと云っても、もう祖母だけだ』(「祖母の為に」より)という気持ちが作品集全体に表出している一冊です。
丈夫な未晒しの麻布による装丁は、質朴にして堅牢な志賀直哉らしいデザイン。洛陽堂から出版された「白樺叢書」の一つ、という位置付けだったそうです。
■商品詳細
タイトル :留女(洛陽堂版)
著者 :志賀直哉
編集発行 :日本近代文学館
初版発行 :大正元年12月29日印刷
大正2年1月1日発行
復刻版発行 :昭和55年5月20日印刷
昭和55年6月1日発行
(第10刷)
サイズ :約135×195mm
付属品 :函、輸送用保護函
状態 :経年のスレ・ヤケ・シミあり
※ご注文の前後によっては売り切れが生じる可能性があります。ご了承ください。
※This item is available for international shipping.