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近代児童文学史を拓いた日本児童文学の先駆者・巌谷小波による小説。別号である大江小波の名で出版されています。少年へ向けた小説のため少年小説と分類されることも。
博文館から「少年文学」叢書の第九編として刊行された本書。タイトルは見て明らかの通り坪内逍遥の『当世書生気質』のパロディですが、内容は「書生」が長編小説であったのに対し、「少年」は短編小説の連作という形が取られています。8つの短編それぞれに登場する少年たちはどれも個性あふれる人物ばかりで、読んでいて飽きることがありません。どの話も、「少年とはこうあるべき」という教育的側面が強い説話的な内容で文学性が高いとはいえないともいわれていますが、児童文学という新地平を開いた小波の初期作品として興味深い一冊であることは間違いないでしょう。
装丁・挿画は武内桂舟と水野年方の二人の浮世絵師によるもの。武内は主に尾崎紅葉作品の挿画を手掛けることが多かった作家ですが、小波の挿画を描いたことを契機に、挿画家としての活躍の幅が広がったとされています。水野は『文芸倶楽部』の口絵を13年間に52枚書いたり、多くの文学小説の単行本にも挿画をよせるなど、挿画家として人気を博した人物。歴史人物画家としての活躍も有名です。
■商品詳細
タイトル :當世少年氣質
著者 :巌谷小波
編集発行 :名著復刻 日本児童文学館 ほるぷ出版刊
初版発行 :明治25年1月16日印刷
明治25年1月17日発行
復刻版発行 :昭和49年 9月
サイズ :約13cm×19.5cm
付属品 :輸送用保護箱(写真4・5枚目)
ISBN :
状態 :経年のスレ・ヤケ・シミあり
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