室生犀星による中編小説。
原点『蜻蛉日記』の中に僅か数十行しか記述されていない町の小路の女〈冴野〉を中心に据え、一時兼家の愛を受けながら、その子を生んでから急に見捨てられ、行方不明になるその女性に犀星自身の母を重ねた女性思慕の物語として描いています。
いわゆる犀星の「王朝もの」のなかでも代表的な作品の一つ。あとがきには、「王朝もの」は雑誌「婦人之友」編集者であった松井志づ子氏に依頼されて書き始めたと記されています。その依頼から15,6年かけて多くの王朝ものを書き続け、その"卒業論文"「蜻蛉日記」に至ったそう。「かげろふの日記遺文」は犀星王朝ものにとって代表作であり、到達点でもあったようです。
装丁は著者自身によるもの。題字は映画スターの似顔絵で有名なイラストレーター・直木久蓉によるものです。
■商品詳細
タイトル :かげろふの日記遺文
著者 :室生犀星
発行所 :講談社
発行日 :昭和34年11月28日第1刷発行
昭和35年2月20日第5刷発行
サイズ :約130mm×195mm
付属品 :函(写真1・2枚目)
状態 :経年のスレ・ヤケ・シミあり
透明カバーに破れあり
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