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室生犀星の第二詩集『抒情小曲集』の複刻版。大正7年に感情詩社から発行され、文武堂書店を通じて発売されました。同じく感情詩社から『愛の詩集』が刊行されており、こちらが第一詩集ではありますが、収録された作品は『抒情小曲集』の方が古いものが多く、実質的に詩人・犀星の原点とも言える詩集です。18〜26歳ごろに「朱欒」「スバル」「詩歌」「創作」「卓上噴水」「感情」など様々な詩誌へ発表した作品を中心に編まれています。
本書は3部構成。第一部は「小景異情」や「寂しき春」などの故郷金沢で不遇のうちに詩を志す心情を歌ったもので、鋭い俳句的な詩が中心。第二部は同じく金沢において歌ったもので自然観照的作品が多い。第三部は「銀製の乞食」「坂」など、東京へ上京したのちの作品で構成され、デカダンスの中に激しい求道と顔逆の心情が歌われています。文語体を用いながらも、装飾的な雅語等は排され、率直で鮮烈な犀星独自の文体が特徴です。
本書『抒情小曲集』および、各詩誌に発表された本書収録作品は当時の詩人たちに大きな衝撃を持って受け入れられました。中野重治は「今までの詩全体か、犀星の詩か、そのどちらかを肯定し否定するかの二者択一を迫られた感じであった」と語ったそう。それほど、犀星の詩、および『抒情小曲集』という詩集は当時の詩壇において革命的だったのでしょう。
本書の表紙・裏絵は広川松五郎によるもの、扉絵・装画は恩地孝四郎によるもの。犀星の好みやアイデアが強く反映された洒落た装幀が特徴です。
■商品詳細
タイトル :抒情小曲集(感情詩社版)
著者 :室生犀星
編集発行 :日本近代文学館
初版発行 :大正7年9月5日印刷
大正7年9月10日発行
復刻版発行 :昭和44年4月
サイズ :約105×165mm
付属品 :函、輸送用保護箱
状態 :経年のスレ・ヤケ・シミあり
アンカット本(未カット)
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