東建吉(久保栄)による戯曲「五稜郭血書」の単行本。日本プロレタリア演劇同盟(プロット)出版部より「プロレタリア戯曲叢書」の一冊として刊行されています。
東健吉の筆名で刊行されていますが、久保栄と言った方がご存じの方も多いはず。劇作家・演出家として、劇作・演出・評論に活躍した作家です。西欧の自然主義、表現主義戯曲の翻訳からスタートし、築地小劇場に参加。「劇場街」や「劇場文化」の創刊、編集に関わっています。また、本書刊行のプロットにも参加し、プロレタリア演劇運動の指導に携わりました。
「五稜郭血書」は明治維新期に起きた五稜郭の戦いを扱った5幕6場の歴史劇です。築地小劇場創立第10年記念公演の一つとして、昭和8年(1933)6月に初演。久保は千田是也と共同で演出に関わりました。本書の筆名は、プロット時代に使った東健吉ですが、翌昭和9年に久保栄の名で改版も刊行されています。函館戦争を日本の南北戦争と見た国際的視野において、明治維新体制の歴史的本質に迫ろうとした内容を、多数の登場人物を駆使し、歌舞伎に通ずる大規模な活劇によって描いた歴史劇の古典的名作です。
■商品詳細
タイトル :プロレタリア戯曲叢書第四輯
五稜郭血書
著者 :東建吉
発行所 :日本プロレタリア演劇同盟出版部
発行年月日 :昭和8年6月24日 印刷
昭和8年6月27日 発行
サイズ :約125×190mm
付属品 :なし
状態 :経年のスレ・ヤケ・シミあり
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