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野上彌生子『海神丸 其他』(名著復刻全集 近代文学館 大正期)

2,000円

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野上彌生子(以下、弥生子)の第四小説集『海神丸 其他』の複刻版。初版は大正11年に改造社から刊行されています。収録作品は下記。 ・海神丸 ・多津子 ・所有 表題作「海神丸」は大正11年9月「中央公論」にて発表。弥生子の九州の実家に出入りする船頭が遭遇したという、実在の海難事件に取材した作品です。乗組員4人を乗せた船が2カ月近く漂流、食料が尽き、仲間を殺してその肉を食おうとさえする極限状態の様子が、鬼気迫る筆致で描かれています。なお、弥生子は「海神丸」発表から約半世紀後に、海神丸の船員を救助したという船員に会い「後日物語」を書いていますので、機会がありましたらこちらもぜひ読んでみていただきたい文章です。 本書では、「海神丸」のほか、婚期を失った娘の不幸を描いた「多津子」(初出は大正4年10月「新潮」)、家の立ち退きをめぐる紛争を描いた「所有」(初出は大正10年4月「中央公論」)が収録されています。 夫であり英文学者であった野上豊一郎とともに夏目漱石に師事した弥生子の、イギリス流の道徳観に、社会への問題意識、人間性の深淵の探究などが加わった、独自の人間解釈が示された作品群です。 ■商品詳細 タイトル  :海神丸 其他(改造社版) 著者    :野上彌生子 編集発行  :日本近代文学館 初版発行  :大正13年9月13日印刷        大正13年9月15日第1刷発行 復刻版発行 :昭和44年4月 サイズ   :約130×190mm 付属品   :函、輸送用保護函 状態    :経年のスレ・ヤケ・シミあり ※ご注文の前後によっては売り切れが生じる可能性があります。ご了承ください。

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